フォニックスとは?

フォニックスとは、簡単に言えば英語の読み方、発音のしかたのルールです。

日本語では、ひらがなの「あ」の発音のしかた(読み方)は、「あ」しかありません。なので、ひらがなで書かれた本であれば、ひらがなさえ知ってさえいれば読むことはできます。

それに対して英語では、同じ[a]でも他の文字との組み合わせにより読み方が異なります。例えば、次の単語にはすべて[a]が含まれていますが、読み方はそれぞれ違います。

[apple](発音記号:/ˈæp.əl/)
[water] (発音記号:/wɔːtə/)
[cake](発音記号:/kk/ )

つまり、英語は発音のルールを知らなければ、アルファベットを全部覚えていても単語を正しく読むことができないのです。

英語を書き表すアルファベットは26文字しかなく、また英語で発音される音は実は44種類しかありません。しかし、この44種類の音をあらわすのに、400個以上のスペル(つづり)のパターンがあるそうです。この発音とスペルの規則性をルール化したものが、フォニックスです。

フォニックスの長所は、ルールを身につけることにより、知らない単語でも、読んだり、書いたりすることができるようになることと、ローマ字読みに引っ張られがちな日本人が正しい発音を身につけられることです。
ただし、例外も一定数あるので、すべての単語が読めるようになるわけではないということは理解しておく必要があります。(詳しくは、【フォニックスの欠点】を参照)

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