[boat]は、カタカナ英語では「ボート」(小舟)です。でも、『ボート』では英語としては通じません。正しくは、『ボゥト』(発音記号:/bəʊt/)です。
(イギリス英語では、実際は『オゥ』と『アゥ』の中間のような音になるのですが、ここでは、『オゥ』としておきます。[e]が上下ひっくり返った/ə/の発音については、後日改めて説明します。)
[oa]([boat]の[oa])
【解説】
[oa]の発音:『オゥ』(発音記号:/əʊ/)(※アメリカ英語では /oʊ/) [oa]は、「オー」ではなく、『オゥ』と発音します。(イギリス英語では、実際は『オゥ』と『アゥ』の中間のような音になるのですが、ここでは、『オゥ』としておきます。[e]が上下ひっくり返った/ə/の発音については、後日改めて説明します。)
以下の単語例で挙げている単語はすべて、カタカナ英語では「オー」と発音しているため、それが英語の発音だと思っている人は多いと思います。しかも、スペルが[oa]なので、見るからに「オー」と読みたくなるのですが、『オゥ』と発音するのが正しい発音であり、「オー」の発音では通じないこともよくあります。
[boat]も、「ボート」ではなく『ボゥト』(発音記号:/bəʊt/)正しい発音になります。
なお、この[oa]のように2つ(もしくは3つ)の母音を組み合わせて一つの音になるものを、二重母音もしくは長母音といいます。フォニックスのルールにもこの二重母音はいくつも出てきますので、順次ご紹介していきます。
【単語例+フォニックスのルール分解】
単語例 | フォニックスルール分解 | 発音記号 | 発音記号 (アメリカ英語) |
boat | [b]+[oa]+[t] | /bəʊt/ | /boʊt/ |
road | [r]+[oa]+[d] | /rəʊd/ | /roʊd/ |
【その他の単語例】
coat (×コート)
foam (×フォーム)
goal (×ゴール)
oak (×オーク)
soap (×ソープ)
coach (×コーチ)
toast (×トースト)
どれも、カタカナ英語でよく見る単語ばかりですね。英語で話すときは、『オゥ』を意識してみてください。
【例外】
[oa]の前か後ろに[r]がつくと、『オー』(発音記号:/ɔː/ )という発音になります。①[oar]
soar
roar
②[roa]
abroad
broad