発音記号とフォニックス

発音記号については、昔は自分で調べた単語帳の横には必ず書いていた(書かされていた)という人も多いのではないかと思います。フォニックスが普及するようになる約20年前までは、発音を知るための手掛かりとして発音記号は必須でした。

発音記号には基本的に例外はありません。発音記号(/æ /とか/θ/とか)はこの記号さえ覚えれば、ほぼすべての単語を正しく発音できるようになるのが利点です。

ですが、出てきたすべての単語について、発音記号を覚えていくのは少なからず無理があります。それに英語の学習をする際に、暗号のような発音記号をまず覚えていくというのは、英語学習のハードルを上げることにもつながります。

実際、英語圏の子どもたちが発音記号を習うことはまずありません

では、英語圏の子どもたちがどのように正しい発音を身につけていくかというと、フォニックスなんだそうです。フォニックスはスペルを系統立ててルール化しているので、単語のスペルを見ればだいたい読むことができるようになるのが大きな利点です。

ルールを覚えてしまえば、推測して新しい単語も読むことができます。子どもは、パズル感覚で発音のルールをどんどん吸収していくので、あっという間に簡単な絵本は読めるようになります。

この点が受け入れられ、英語圏でもまずフォニックスを学習するようになりました。

なので、特にこれから英語の勉強を始める子どもは、固定観念がつく前にフォニックスで正しい発音を身につけていくのはおススメです。

ただ、例外が多いことや、同じつづりなのに発音が違ったり、発音が同じなのに綴りが違ったりして混乱することもある、ということがフォニックスの欠点です。

なので、すでに英語がある程度身についている人は、発音記号も併用しつつ、フォニックスで正しい発音を確認しながら学習するのがいいと思います。

本サイトでは、まずはローマ字読みではない正しい発音を理解するために、できるかぎり発音記号を併記するようにしています。
また、英語には日本語にはない音が多くあるので、正確な英語の発音という観点からは本来カタカナ表記は避けたいところですが、発音の雰囲気をわかりやすくするため敢えて、カタカナ表記も記載しています。

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